当社のカスタムヒーターは、特定の業界に限定されていません。
「何を温めたいか」「どのような環境で使いたいか」といった
課題・用途を起点に、ヒーターを一から設計していきます。
PTCヒーターを活用したソリューション
「寒冷地でのバッテリー性能確保」凍結防止/加温ヒーター
寒冷地では、機械や液体の凍結対策として、様々な場面で加温、温めなければならない場面が多いです。温める装置としてヒーターを活用することが多いですが、当社のカスタムPTCヒーターは、小型かつ、制御装置なしで利用できる点で、より簡易的に機械に組み込むことができます。
PTCヒーターが凍結防止で利用される場面は幅広く、例えば、飛行機で使用されるピトー管の凍結防止にも活用されています。
近年はドローンのプロペラ部分の凍結防止にも活用されるなど、寒冷地/凍結防止のソリューションとして選択されています。

課題
- 寒冷地や冬季に、配管・バルブ・タンク・屋外機器が凍結してしまう
- 電源やスペースの制約があり、既存のヒーターでは取り付けが難しい
- 過熱を防ぎ、安全面を重視したい
ソリューション
機械や部品に合わせた形状のヒーターや配管・バルブの形状に合わせた湾曲した形状のヒーター、タンク用の面状ヒーターなど、対象物にフィットするカスタムヒーターをご提案します。
使用温度や周囲環境に合わせて、PTC素材の特性を材料レベルから調整することで、適切な温度レンジでの凍結防止を実現します。かつ、電気を流すだけで発熱するため、複雑な制御装置が必要ありません。
リチウムイオン電池・バッテリー加温
EV車などにも活用されるリチウムイオン電池は寒冷地などでの低温環境下では、容量が減少するなどその性能を発揮することが難しくなります。
そのため、バッテリー自体を温める必要がありますが、加温ヒーターとして、PTCヒーターを活用することができます。

課題
- 低温環境でバッテリーの性能が大きく低下してしまう
- バッテリーパック内部のスペースが限られており、ヒーターの配置に制約が多い
- 安全性や寿命に配慮しつつ、所定の温度帯を維持したい
ソリューション
バッテリーモジュールやセルの配置に合わせたカスタムヒーターを設計することが可能です。
目標温度や使用電圧に応じて、PTC素材の特性を最適化することで、低温時でもバランスの取れた加温を実現します。
カメラの曇り防止・結露対策
屋外で使用される防犯カメラ/監視カメラや車載カメラなど様々な環境で確実に撮影することが求められるカメラにとっては、曇りや結露が大きな障害となります。
その対策としてレンズ自体を温めるという方法がとられますが、カメラのサイズに合わせて組み込めるスペースが限られています。
PTCヒーターは小型かつ簡単に組み込めることからカメラの防曇に利用されます。

課題
- 車載カメラ・監視カメラ・各種センサーが、曇りや結露で視界を失ってしまう
- レンズ周りのスペースが非常に小さく、ヒーターを入れる余裕がほとんどない
- 電源が限られており、消費電力も抑えたい
ソリューション
カメラ周辺・レンズ周りに合わせた薄型・小型ヒーターを設計することができます。
必要な範囲だけを局所的に温めることで、消費電力を抑えつつ曇り防止効果を確保します。
車載用など、振動・温度変化の厳しい環境にも対応できるよう、使用条件に合わせた構造・材料をご提案します。
医療機器(電気メス/歯科器具など)
医療現場で使用される機器は、安全性と使いやすさの両立が求められます。
特に電気メスのように熱を扱う機器では「過熱によるリスク」をいかに抑えるかが重要です。また、歯科用のカメラやミラーなど、口腔内で使用される器具では、曇りや結露が視界を妨げ、診療の効率や精度に影響を与えることがあります。
PTCヒーターは、一定温度を超えると発熱が抑えられる自己温度制御の特性を持ち、小型で組み込みやすいことから、このような医療機器の温度管理・防曇用途にも応用することができます。

課題
- 電気メスの先端部や接触部が必要以上に高温になり、組織へのダメージや安全性が懸念される
- また、使用中の温度変動が大きいと、安定した操作感につながらない
- 外付けの温度制御機構を追加すると、構造が複雑になり装置が大型化してしまう
ソリューション
所望の温度帯に合わせた特性を持つPTCヒーターを組み込むことで、ある温度以上に上がりにくい構造とし、過熱リスクの低減につなげることが可能です。PTCの自己温度制御特性により、温度変動を抑えた安定した加熱が可能になり、操作性の向上が期待できます。
また、小型・薄型のPTCヒーターを内蔵することで、外付けの複雑な制御機構を増やすことなく、コンパクトなままで安全性と機能性を両立した設計が行えます。
